リサイクルについて
スウェーデン環境保護庁(Naturvårdsverket)では2年毎にゴミ処理に関する統計を発表しています。
2018年、処理済み廃棄物の25%がリサイクルされ、58%が別の方法でリサイクルされ、17%が処分されました。2016年以降、他の方法でリサイクルされる割合は4ポイント増加し、廃棄される割合は4ポイント減少しました。絶対数では、マテリアルリサイクルは2%増加し、その他のリサイクルは7%増加しましたが、廃棄は17%減少しました。
マテリアルリサイクルには、従来のマテリアルリサイクル、消化、堆肥化、およびその他のマテリアルリサイクル(ダストや灰からの金属の抽出など)が含まれます。その他のリサイクルには、エネルギー回収、建設資材としての使用、埋め戻し、土壌散布が含まれます。廃棄には、埋め立て、その他の廃棄(土壌床での処理、浸透、水への排出など)、エネルギー回収なしの焼却が含まれます。
Naturvårdsverketより引用
83%のリサイクル率ってすごいですね。
全体の人口(日本の12分の1)や、廃棄物の総重量、統計方法は変わってきますが、日本でのリサイクル率は20%ほど。毎年大体横這いです。
では、ここからは実際ゴミはどのように捨てているのか紹介していきます。
まず、スーパーの入り口には必ずこのような機械が置かれています。

電池や小さい電子機器はここにいれて下さい。という感じ。

ペットボトルや缶などに関しては、この機械に入れるとレシートが出てきます。レシートをレジで見せると返金されるという仕組みです。
小ボトルや缶が1kr(約12円)
大ボトルで2kr(約24円)
返金以外にも寄付という選択肢もあります。
生ゴミに関しては、スーパーで野菜などを買うとき、この紙袋に入れますが、これがそのまま生ゴミ入れになります。

でも生ゴミって水分を含むものだから、紙だと染みてきてしまって、理想はビニールがいいな。
なんて、環境より自分の使い勝手ばかりを考えるこの感覚をまず叩き直さないといけないですね。。。
最近建てられたようなところの家庭ゴミはこのようなゴミ箱タイプ。



それぞれのゴミ箱に写真が載っていて、細かく分別します。
いくら分別すると言っても世帯数の多いマンションにはちょっと小さくてゴミ箱すぐ一杯になりそう。
もちろん、毎日回収に来るわけでもありません。
でも一杯にならないな。

なんと!ゴミ箱の下に地面に埋まって見えないゴミ溜め部分があったんですね。
ゴミ箱の底がこんなことになっているとは。
というか、ゴミ箱をそのまま引っこ抜いて下の扉が開いてゴミ回収。
なんという力技。斬新ですねぇ…
回収の仕方も日本と違いがあって面白い。
街の環境について
日本は町にゴミが少ない方で綺麗な町を維持していますよね。スウェーデンも日本に近くて、綺麗な町を維持しています。
常にアンテナを張っているわけじゃないけど、汚れているなーって感じたことはありません。
一本路地を入ってもそれは同じ。
ディズニーランド的感覚。ポップコーンはたまに散らばっているけど、綺麗すぎてゴミを捨てようなんてまず思わないですよね。
スウェーデンもそんな感じ。
では掃除している人がいるのかっていったらそういう光景はあまり見かけません。
日本ではゴミ箱は置かないようにしていますが、スウェーデンでは少し周りを見渡せばどこにでもゴミ箱があります。
なので、掃除せずとも綺麗な道を維持できているのかもしれません。
そしてスウェーデンにきてよく見かけるのがお花です。
町のいたるところにお花が置いてあります。
こちらは住んでる町の駅前です。
こういうタイプの花壇がいたるところに置いてあります。

お隣のマルメ駅前は吊るすタイプ。こちらも素敵ですね。

小さな町の駅前もそっとこんなものが置かれていました。

家の近所の何気ない芝生にもチューリップが一列植えられていました。
駅前だけならまだしも、住宅街までも抜かりなくお花が植えられています。
バスで田舎道を走っていても、こんなところにもチューリップ、ラベンダーがという感じに日常的にお花を見ることができます。
こんな町中にお花が咲いているのにどの花も枯れていないことに驚く。
どこもしっかりメンテナンスされています。
そして多くの道が土がむぎだしではなく、芝生が植えられており、頻繁に芝を刈っているトラックを見かけます。
町中を綺麗に見せるためにすごく力を入れているんだなと感じます。
そして、各家庭でもお庭があるお宅は100%といっていいくらいガーデニングをされています。
他人のお宅なので写真を撮るわけにいかないのですが、素敵なお庭にされている家がたくさんあります。
少し前には家のドアの周りに薔薇を咲かせているお宅がたくさんありました。
なので普通に道を歩いているだけでもここのお家のお庭素敵だな。と見ていて飽きないです。
スウェーデンの人々にとって、お花はなくてはならない存在なのかもしれません。
植物やお花、ガーデニング、写真を撮るのが好きな人はきっと楽しいと思います。とても参考になるし刺激も受けると思います。
ぜひ訪れてほしいですね。
店に巻きつく植物もとても素敵ですね。

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